6/15 風味堂2007 Zeppツアー今夜こっちコイヤ@ZEPP OSAKA

いつの話だ。あっという間に一週間が。記憶も曖昧だけど、今回は2階席で見たので結構残っている気が。近くでヒロ寺平氏が見ておられた。いつものハイテンションじゃなくてステキな方だった。当たり前か。

手をつないだら始まり。ステージには薄い幕が下りたままで、青い空を凄い速さで流れる雲の映像が映し出されてた。まず渡氏にライトが当たって幕が落ち、他の場所も順に下りる演出で。ZEPPでこういう見せ方は初めて。Stay with meでは渡氏立ち上がりマイク持って歌うという。わお!そんなことができるのも、サポートメンバーのおかげです。鍵盤がもう一方入っておられた。『お待たせしました風味堂です!会いたかったよーっ!』昔の韓流スターのような、「アナタガスキダカラ」的な熱烈メッセージ炸裂で会場は一気に盛り上がり。トリ君カワエエ・・・。「高校生でっす☆」と言われれば信じてしまうくらいのかわいさ。何なら「トリ君カワエエ」だけでこの日記を終わらせられそうな勢いだぜ。しないけど。ナキムシのうたでは逆光の中で左右に揺れるお客の腕がキレイ。YOUR STORYとテンポ良く進んでいき、Shall we dance?で大人ムードに。半年ぶりのCome Backは『新曲です』との紹介が。ここまでMCも殆どなくひたすら演奏してた。ライトもお金がかかってそうな感じで、風味堂への期待が強いことが窺え。LAST SONGで泣きそうになってたら『最初の曲で幕が開いた時に泣きそうになった』と渡氏。うんうんん、伝わるよ、その気持ち。トリ君は話を振られていたけれど、ウダウダだったような。ええ、ええんや。君はかわいい担当だからすべったってええんや(うそ)。ここでサポメン山本氏の紹介が。FUNNY JOURNEY 〜渚の吐息〜でダラーッとなって、新曲カラダとカラダへ。何かサザンぽいと思った。夏の曲ってあぁなるのかしら。家出少女Aでは各々の近写映像を後ろの壁に映すという演出。渡氏の指の動きはウットリやね・・・。トリ君はカワエエ(もういい)。最後に中富氏のドラムの横に「なんでやねん大阪」と書いた紙が貼ってあった。こういうとこが風味堂っぽい。いい意味でぬるい感じ。お笑いじゃないんだから、爆笑なんて取れなくていいのだよ!愛ある笑いに包まれて、縁側で茶飲み気分。ここの曲間でなぜか山本さんコールが始まり。『今からバラードが始まるのに』とちょっと戸惑い気味の渡氏。そりゃそうだ。夜空を見上げてで最後には大きな流れ星が。何かトリ君痩せた気がする。愛してるが苦手な私はお客さんをボンヤリ見てた。みんな身じろぎもせず渡氏の歌に聞き入っていた。何でこの曲こんなに心地悪いんだろうと思ってたんだけど、最後の最後にならないと気づけない間の悪さが自分と重なって、爽やかな曲なのに気持ちが重くなってしまうんだなぁ、と思った。最後の思い出を美化する前に終わってしまわなければならなかった原因を冷静に分析しろと言いたい(余程痛い目に遭ったらしい)。風味堂で唯一受け入れられない曲だわ(心が腐っているので)。『暑苦しい大阪より熱いのがここZEPPじゃないですか!』で夏のまっ昼間的な楽園をめざしてで気を取り直し(私だけ)エクスタシーでむせ返りそうなほどに濃い夏の夜に持ってかれ。アスファルト人生ではソロが。トリ君は上手だよねぇ、ベース。よくわからんけども。渡氏は小さなキーボード(?)を黒子に持たせて、瓦割りのように挑みかかって演奏してた。トリ君と場所を入れ替わる時に、真ん中でハイタッチしててニヤニヤしてしもうた。いよいよ佳境に。『この時間だけはどんなスケベなこと考えても許される気がします!』か何かでラクション・ラヴ。『阪神タイガースでGO GO GO』だったような?この曲は本当によくできてるよなぁ。こんだけ盛り上がれるって凄い。お馴染みの風味堂3人の横顔もチューの口してるのに笑った。そのままの勢いでもどかしさが奏でるブルース大好き!『ジャンプするぞー!』で5回くらい?ジャンプしてた。ここで最後のちょっと長めのMCが。『まさかこんなに盛り上がるとは思っていなかった。山本さんちょっと貧血気味ですよ。』か何か言ってたような。今回、鍵盤をサポートで入れたことについて『いつもサポートに入ってもらう時は挑戦で。もう一人鍵盤がいると皆さんにより近づける。僕らがダイブする日も近いんじゃないかな。受け止めてくださいよ!トリ君の減量も進んでますからね。』と。それで痩せたのか、トリ君(うそ)。確かここらで渡氏の周りに虫が。『虫!虫!』と騒いで『何虫?』と振ると『ナキムシ!』とトリ君。・・・・ぬるい!ぬる過ぎる!しかしかわい過ぎるので許す(何様)。『大阪の人は風味堂の一員だし、家族だし、複雑な心境です。そんな人達から金取って。いつかフリーライブをやります!』と、思いつきだろ、ソレ、めいたご発言が。いい人達なんだろうなぁと、暖かい気持ちになるんだよな、風味堂。テレビカメラが入っていることを明かし、『一番うるさいところ』ということで大阪で撮影となったそうな。本編終了曲は三部作の最後、サヨナラの向こう側。渡氏の本気を見た気が。最後の最後まで声がよく伸びるなぁ。
アンコールで再び登場、。“おかえりなさい”が待っている。最後のメンバー紹介で『手拍子とコーラスとスピリッツ、ZEPP OSAKA!世界で一番人数の多いバンド、風味堂!』でララララ・・・大合唱して終了。『今夜は美味い酒が飲めそうです!』と嬉しそうだった。最後は山本さんも一緒に四人で手を繋ぎバンザイ。誰よりも幸せそうな顔をして三名(除く山本さん)ご退場。

終わった直後は正直何かしっくりこないものがあったんだけども。今こうして思い返したらとってもいいライブだった気が。というか、ライブによってかなり印象が変わる人達だと思った。風味堂は試行錯誤しながら、これからも色んな楽器を取り入れてライブをしていくんだろうなぁ。正直、ピロピロなる鍵盤は私はなくていいかも、と思った。でも完成形なんて誰にもわからないし、何が正解かもわからない。いいな、と思う限り、風味堂のライブに足を運ぶだろう。これから更にステージも大きくなっていくんだろうなぁ。早くホールとかで聞いてみたい。その時にはきっと楽器もたくさん増えているんだろうし。そうなっても年に1回くらい、3人だけのライブもやって欲しい。チケ激戦になるか。やっぱりピアノを弾いている渡氏が一番好きだ。トリ君の方がかわいいけども。世界の美しい、幸せな部分に光を当てて見せてくれる音楽、それが風味堂な気がする。私の中で。