2/10朧の森に棲む鬼@大阪松竹座

危うく日にちを間違えるとこだったよ!チケット譲っていただいた方から「明日ですよねー、楽しんで来て下さい☆」めいたご丁寧なメール頂かなかったら、11日に前日のチケを手に松竹座の前で立ち尽くすところだったYO!しかも全体を見渡すにも表情を見るにもものっそいいお席で。本当にありがとう、アナタ!

ちょっと早めに行って、道頓堀の今井で鍋焼きうどんいただく。お上品で本当においしいわー。ホッコリする感じ。椎茸の肉厚さに噛み切ることが叶わず火傷したけども。うどん食べてる時は関西人でよかったと思うな。お店の中はいい感じなのに一歩外出るとあの喧騒っぷりが興醒め。エライことなってるよな、あの周辺。

初新感線。ってか大人計画関連以外初めて。お芝居自体はもう圧巻。ずーっと手を合わせながら乙女のように見入ってしまった。ここ数年で味わったことのない衝撃をくらった。凄いね!舞台って凄いのね!観た後は胸苦しさと清々しさとが入り交じり、なんとも言えない気持ちに。どちらかというと苦手なお顔の市川染五郎様はホラ、様付けになっている!いやー、凄まじい迫力!役者って凄い!佇まいがカッコエエ!物語が進むにつれて表情も衣装もメイクもどんどん変わっていき、グイグイ引き込まれるのな!何この素人丸出しの感想、恥ずかしいわ。阿部サダヲ氏はね、当たり前だけど素晴らしい!知ってたけどカワエエ!クルクル表情が変わって、他の人が喋ってる時でもついつい目が引き寄せられる。最後の拍手も一際大きかったから、きっとみんな同じ気持ちなんだろね。アイドル風味な検非違使ショーはお楽しみタイムだわな。後半の切ない感じはグッとくる。信じて裏切られ、裏切りの中にも微かな絆を見出す辺りがうわん、て感じ(安っぽいな)。秋山菜津子さんは『キレイ』で観て以来、こんなカッコイイ役もされるのね!どこまでもひたすらカッコよく。高田聖子さんはさすがの安定感。ずっと観てみたいと思っていた方だったのでニヤニヤしてもうた。勿体ない、もっと早くに手を出しておくべきだった。田山涼成氏は単なるバカ殿だと思ってたけどところがどっこいな引き際。卑怯だ!泣くぞ!そして古田新太氏。阿部さんと同じくらい目を引くのな。で、地味だけど常に何かしてるあたりが腹痛い。あの見事な顔芸は、アナログフィッシュの佐々木氏でも敵うまい。何だかんだで切ない。みんながみんな切ない。染様の散り様はお見事。最後はこうなるしかないだろうけど、この演出には圧倒された。観てない人には何書いてるかさっぱりわからんな、コレ。でもいいの。こんなに興奮してる私、久しぶりだから書きなぐりたかっただけなの。

最後は観客総立ちで、何回呼ぶんだってくらいのカーテンコール。染様から麗しい投げキッスがヒラヒラと。こんな美しい投げキッスは初めて見たわ!古田様からはナイスバッティング!なチューが。見事なホームランでしたわ。

どうしよう、もう一回観たい。