6/19 ウルフルズ 2006 TOUR you@大阪厚生年金会館大ホール

大阪のウルフルズはやはり最高だった。どこも最高なんだけど、やっぱり地元っていうのは凄いよなって思った。両思い加減が違うっていうか。私が憧れる北海道の怒髪天、千葉(私の場合鹿児島)の氣志團、広島の奥田民生氏、そして大阪のウルフルズ。感無量。

こんなにも歌というものをまっすぐに、思いを込めて届けてくれる歌い手はそうはいないと、トータスのソレを聞きながら思ったもので。上手じゃなくても伝わるものって確かにある。上手い下手だけで量れないものが歌にはあると思う。でも、本当に気持ちのよい声で、なんの説明付けも要らずに歌だけで勝負できる歌い手はそういないと思う。私の中のソレを適える数少ない一人が、トータス。トータス松本氏。大きな口で、時に笑顔で、時に眉間に皺を寄せ、時に目を閉じ、決してごまかすことなく(ごまかしたけど)会場の隅々まで、一人ひとりに歌いかけてくれる人だと思う。本当の意味での歌い手だと、あの楽しく大盛り上がりの会場の中でふと思ったよ。詞の内容じゃなくて、声で泣ける。笑える。感情を揺さぶられる。凄いね、人間の声って。

ヤッサには行けない。『ヤッサで会おうな』が、違う世界の話のようで、一瞬一人取り残された気分で悲しくなった。どんなに豆粒なウルフルズでも、その日その場所で時間を共有したかったよ。ウルフルズの音楽に参加したかったよ。晴れますように。その日、大阪がこの夏一番の快晴でありますように。そして、ちょっと涼しい風で応援してくれますように。