ビートルズがやってきた(昔話は長くなるのだ)

日曜日はFM802スペシャルウィークス最終日ということでほとんどラジオの前にいたんだけれど、リクエストのお題で「ビートルズカーペンターズどっちが好きか」と言うのがあって。私はビートルズで即答なんですが。懐かしくなってラジオ聞くの止めて(ダメやん)一人ビートルズ大会に。私が持っているCDはサージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンドとザ・ビートルズホワイトアルバム)。なぜこのひねくれた2枚かというと、えらい遡るのですが。
好きになったのは小学生の時。担任の男性教諭が大のビートルズファンで、音楽の時間に聞かせてくれたりしていて。合奏曲はもちろんビートルズのオンパレード。まぁ他にもカーペンターズサイモン&ガーファンクルを聞かせてくれたりして。「潮まねきのサンバ」とか歌った次の時間は「明日に架ける橋」を笛で練習したりするわけです。この先生はステキ授業満載で、放課後は山登りに連れて行ってくれたり、お正月は初日の出見に行ったりと、本当にいい先生と出会えて幸せでした、私。
で、私もビートルズのCDが欲しい!と、強く思ったわけです。当時は相当高額なものを買うような気持ちで。小学生がCD屋さんにおそるおそるビートルズを見に行くわけですよ。すると自分の親よりもかなり年取ってる店のおじさんがたいそう喜んじゃって、いろいろ資料とか(ちらしとかじゃなくてスゴイやつ)出してきてくれて、相談に乗ってくれるという。そうなるとね、おっちゃんにはこだわりがあるから上記のようなチョイスになるわけで。ホワイトアルバムなんて2枚組だから高くて泣きそうだったけど、シリアルナンバーが入っている話をしてくれたので、絶対に欲しいと思いを強くして。
それで、一生懸命少ないお小遣いをためて、1枚ずつ買ったわけですよ。お手伝いして臨時収入もらったり、夏には「プールに行く」といってもらったお金を3回に1回くらい我慢してガメてみたり。水着と髪の毛もご丁寧に濡らして帰るという入念さで。お年玉は手をつけさせてくれなかったので、かなり時間がかかって手に入れた2枚は、もう、宝物だった。それまでレコードしか見たこと無かった私は、虹色に輝くそれが本当にまぶしくて、傷をつけないようにとドキドキして、緊張しながら聞いてたなぁ。
中学に入るとお小遣いも増えたけれど、レンタルという裏技があることを知り驚愕したりして。で、後のアルバムはカセットテープに録音したのでCD持ってないのです。
今はもうカセットなんてうちの家には1本も存在せず。MDに切り替えた時に全部捨てるという暴挙に出たので(後悔している)ビートルズのテープも当然無くなって。

いい音楽はいつまでたってもいいね。あと、苦労して(大袈裟だけど)手に入れるっていう思い出もいいね。

一人、プライスレスを噛み締めた夜。


バック・イン・ザ・U.S.S.R.の飛行機の音は、未だに私の胸を高鳴らせる。