氣志團現象はじまりの日

2004年5月31日、神戸国際会館で私は初めて氣志團を見た。

弟の部屋を物色し、机の上に万博DVDを発見し、なんの気なしに見たのが始まりだった。「面白い」という弟からの前評判とは違い、「かっこいい」と強烈に思った。それからは毎日毎日氣志團がらみのサイトを検索し、色んな方のGIGレポやら読ませていただいて、すっかり昔からのファンのような気持ちになってその日を迎えた。お安く譲っていただいた席は10列目のど真中。表情までもはっきり見て取れ、ツートップが出てきた時はなぜだろう、大笑いしたのを覚えてる。「本当に動いてるよ!」が初感だった。あの日、心をわし掴みされて以来今日まで、ずっと変わらず、いやいや、ますます氣志團が大好きだ。

奈良、京都、大阪を見送ったけれどどうしても見たくなって、鳥取までバスに揺られて行ったなぁ。霞ががった山間の道を走り、いくつものトンネルを抜け、いくつもの山を過ぎてたどり着いた鳥取。あの景色はちょっと忘れられない。次の日の早朝に大阪に着いて、電車もない中舞い上がってMDをお共に歌いながらフラフラ3駅分歩いた。バカだと思うけど最高に楽しかった。遠征なんて考えたこともなかったけれど、ここまできたら、と、代々木2days参戦。よく知りもしない彼らの姿を見ながら、何故だか涙が溢れた。

不安になるようなコメントをしてばかりいた團長に、少々戸惑いながらも迎えた最終章初日香川。「何があっても俺を信じろよ」と團長が言った広島。そしてそれを実践する日はそう遠くなかった、延期になった大阪2days。長い長い一日だった。気持ちの整理もつかないままに迎えた東京ドーム。そこには、まぎれもなく、誇り高き團長がいた。胸を張って、逃げないで、仲間を思って歌う團長がいた。年を越して大阪2days。6人のシルエットが浮かび上がった時、あぁ、6人がいいね、6人でないとね、と思った。氣志團が楽しんでいるのを見るのが楽しいんだと、わかった。

そして今、私は次のツアーのチケ取りに毎日奇策を練っている。

人の気持ちは刻々と変わる。明日の気持ちなんて、誰にもわからない。わからないからこそ、今、自分が感じていることを大事にしたいと思う。時が経てば、この気持ちも忘れてしまうのかもしれない。何で涙があふれたのかも、思い出せなくなる日が来るだろう。だから今、書き記しておきたい。胸が苦しくなる程に沢山の感情を湧き起こしてくれた6人に、感謝の気持ちを。

ありガトーショコラ!(懐かしい!)