矛と盾

風邪の完治を最大目標に掲げ、三連休は一歩も外に出ないつもり。
もう、あんな苦しい思いは、嫌だ。


昨日、大の注射嫌いを切々と訴えていましたが、『ピアスの方がデカイ穴開けるじゃないか!』と言われる前に(誰も言わないか)、自分で突っ込むことにしました。
ウソ・おおげさ・まぎらわしい は、今に始まったことではありませんが、ちょっと氣になる木な私。

二十歳を迎え大人の階段上りきった感のあった私は、なにか記念になることをしたいと思い、ピアスを開けることに。
これには深い理由があり、私の耳たぶは『これ以上貧乏になれる耳たぶは無い』というくらい薄いのだ。
イヤリングなど出きるはずもなく、無理やりしてもすぐに痛くなってはずしてしまうという、お年頃の女子には厳しいソレだったのです。
で、ピアス。
私にとっては、成人したらバンジーするとか、棒を突き刺すとか、なんか切っちゃうとか、あぁいう部族の儀式級の勇気試しみたいなもんでしたが。
友達はピアッサーを買って来て誰かにやってもらったりしていたけれど、ビビリな私は病院へ。
説明を受け、ペンで開けて欲しい場所に印をつけ、先生とご対面。
いざ、机にしがみつき力んでいる私に「そんなんじゃできない」と冷たい言葉。
まぁ自分で望んでやることなのだからヒンヒン泣くのもおかしいし、腹をくくって再挑戦。
「ガシャッ!」という耳をつんざくすごい音(耳だから当たり前なんだけど)に『ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』という断末魔の叫びが院内にこだました。
「営業妨害や」と先生に冷静に言われへこむ。
後のことは覚えていないがもう片方も開いているので何とかなったんだろう。
世間では安全ピンや布団針で開けてしまうツワモノもいるらしいが、私には到底無理だ。

27才の時、自分で納得のいく結果を仕事で残せた時に、えい・やぁでかなりお高いピアスを購入。
真剣に選ぶ私に付き合って、相当な数の石を見せてくれたお店の方の優しさが嬉しかったなぁ。

今でも背筋を伸ばしたい時には、そのピアスをお共にしている。