8/5 ROCK IN JAPAN FES. 2007@ひたち海浜公園

最終日、お名残惜しい気持ちいっぱいで会場へ。次の日は仕事なので途中退場が決定していた自分は、お世話になった男子君とポツポツ語り合いつつ入場。今回(と言うかいつもだけど)計画性もなく突然行くことを決めたら足も宿ももう無くて、どうしたものかと悩んでたところ、彼にホテルを譲っていただけることになり、厚かましいついでに行動を共にさせてもらってたという。のんびりした彼は実に穏やかな人で、どんな場面でもイライラしたりすることもなく、とても居心地のよい時間を過ごさせてもらっちまった。本当にありがとう。ここに書いても仕方ないが。届けっ!この思い!

マキシマム ザ ホルモン
恋の街八王子から渋谷陽一氏に乗ってきたホルモン始まり。ナヲちゃんがかわいくなっているではないか!『こんなに朝早くからたくさんの方に集まっていただいて・・・グッドウィルのバイトの皆さん、ご苦労さまでぇぇぇす!』かなんかのご挨拶がナヲちゃんから。笑う。後はもう夫婦漫才みたいな掛け合いが。ダ:『周りに白目剥いてるヤツおったら、黒目描いたってなー』ナ:『それが優しさだから!』めいた。しかしホルモンは3兄弟だったっけ?ってくらい何だか似てきているような気が(姉弟+ダイスケはん)。もし4人の内誰かに道を聞かないといけないってなったら(ならないけど)絶対上ちゃんに聞くよね。他のバンドにいたらかなり話しかけたくない人だけど、ホルモンにおいては上ちゃんが一番普通っぽい気が。シミ始まりでいきなりアガる!ギャー!今日の予定はもうない!(ことはない)でも暴れるのはない!ってことで頭振っといた。 包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ/ 恐喝 ホルモンて、ちょっと離れたところから見るのがかっこいいのな。いや、そういう意味でなく(どういう意味だ)4人の息の合わせ方とか、頭の振り方とかなんかそういうの全部ひっくるめてカッコイイのな。知らなかった。 糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィーでいちいちナヲちゃんがカメラ目線でかわいい!歌える・叩ける・喋れるで、向かうところ敵無しだよなー。ホルモン解散しても絶対なんとかして食べていけるよね。何なら裏方に回ってもマネージメント力相当高そう。ナヲちゃんステキ! 絶望ビリー/ ぶっ生き返す/ 恋のスイート糞メリケン でまたもやナヲちゃんにクラクラ。この日はナヲちゃん祭りだった。ここでお約束の麺カタこってりへ。圧巻。もうそこそこいい年した人間が何万人も集まって何上体反ってるのー!めいた。恋のメガ☆ラバでついにステージが見えなくなる。何じゃこの砂埃!まー本当に本当に楽しかった。楽しさだけで言ったら一番だったのではなかろうか、私的に!

きゅうり買って食べてたらお腹空いちゃって、そのままタイラーメンとビールを。ビールはキリン探して放浪。お腹いっぱいで基地に戻りちょっとウトウト。MASTER LOWPUFFY をチラ見。見て、何か買って基地戻って、を繰り返す。ピーズと鶴もチラ見、しろくま美味かった! 満を持して、今フェス最後のアーティストを見るべくGRASS STAGE へ。

Cocco
凄いもん見た。もうホント凄かった。神掛かりっていうか、美しい魂を見たって感じ。繊細で、暖かで、強そうで、危うい。今フェス二度目の泣き入りました、ワシ。燦 始まり。甘い香り/ 強く儚い者たち/ 樹海の糸 と懐かしい曲も。ふわーふわーと身体が勝手に揺れる感じ。『このメンバーでライブをするのは初めてです。仲良くがんばります。』と危なっかしいMC挟みつつ、カウントダウン/ 音速パンチ/ タイムボッカーン!と続き、何だろう、圧倒されて何も覚えてない感じ。ただただCoccoから目が離せない。『このフェスは時間に厳しくて、1分でも超えると来年出してくれないと言われてるんだけど、どうしても歌わなくちゃいけない歌があるので』と、新曲、ジュゴンの見える丘を。歌ってるCoccoも長いスカートの裾で涙を拭っていたけれど、私もハラハラと涙が溢れてきた。何だこの心地よさは。あー、シャーマンとか本当にいるんだろうなぁ・・・Coccoは歌でそういうのを降らしてくるんじゃないかなぁ・・・みたいなことを考えてた。Never ending journey で、時間通りに終わり。細い身体で観客の声援に応えながらステージを後に。こんな興奮状態でCoccoを見終えるとは思ってなかった。静かな興奮。


残念ながらここで退場。基地に戻り、打ち合わせ通り後片付けを。何だか雲行きが怪しい。空が暗い。雨降るのかなぁなんて思いながら会場を後に。お世話になった彼は最後に「また、どこかで」と言った。私は吹き出してしまった。そんな社交辞令満載な別れの言葉、言わないよ普通、と思ったんだけど、彼はキョトンとした顔をしていた。何かその顔見たら切なくなった。あー、もう少し素直に人のこと見れるようになりたいなぁって思った。彼は多分社会の中ではちょっと不器用な人なんじゃないかなって思う。純粋さゆえに。幸せになってね、と、腐った心の中でそっと思った。きっとCoccoの力だろう。違うか。

木陰で風に吹かれてウトウトしながら聞く音楽の心地よさを教えてもらった2007年のフェス。実に夢のような三日間だった。色んな人のおかげで、贅沢な時間を過ごさせてもらった。感謝感謝の夏だった。


まだ夏か。