[音楽]晴れた空とウルフルズ

昨日の空は深い青に白い絵の具をうっすら塗ったような色だった。ポカポカしてて桜も咲いてて気持ちが良くなってプラプラ散歩。お供はウルフルズ。『9』『ええねん』『ベストだぜ』と、まさにウルフルズ祭り。曲一つ一つももちろんいいんだけど、並びがまたいいんだなぁ。曲の順番さえもが作品だと、改めて感じた。人通りの少ない田舎道を選んだので一緒に口ずさみながら歩いていると、ハラハラ涙がこぼれてきた。『9』のラスト、「まいどハッピー」「暴れだす」「大丈夫」から『ええねん』の「ええねん」「たった今!」「愛がなくちゃ」に続くこの流れにやられた。このアルバムは続けて聞こう、そうしよう。ウルフルズの歌は暑苦しいのに全然押しつけがましくないところが大好き。「頑張れ、オレ!オマエ!オエーッ!!!」って感じでは全然ない。「頑張ろう、自分なりに」というスタンスだと思う。


君は大丈夫 きっと大丈夫
僕はここにいるから


長く生きてると、大丈夫じゃない場面にも度々遭遇して。それでも毎日踏ん張って生きていて。
一人で踏ん張って生きている自分は、不幸せなんかじゃないけれど、幸せというのとも違うような気がしたりして。
毎日は小さな選択の積み重ねで、たまにちょっと振り返ってみると、あの時あぁしていればなんてどうしようも無いことを思ってみたり。
そんな思いが心を押しつぶしそうになる時に「君は大丈夫」なんて言葉に胸が熱くなる。無責任な言葉かもしれないけど、それでもそう言ってもらえると、心が軽くなる。
歌は、全く自分と関係の無い人が贈ってくれるメッセージだから素直に聞き入れることができるんだと思う。そして、自分と関係の無い人だからこそ、その真意を確かめることができず、自分なりの受け止め方をして心にストンと落としてしまえるんだと思う。でも一方通行なんかでは決して無く。「共感する」ことは人間の一番強い繋がりだと、私は思ってる。


情けなくてもええねん
叫んでみればええねん
にがい涙もええねん
ポロリこぼれてええねん
ちょっと休めばええねん
フッと笑えばええねん
それでええねん それでええねん


私で、ええねん
私が、ええねん



空には晴れ間が見える
まいどハッピーオールナイトロング